プライムでんきの「基本料金0円」を東京電力の従量電灯Bと使用量別に比べた。単価だけなら全域で安い
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プライムでんきの「JFプラン」は基本料金が0円で、電力量料金の単価が使用量によらず一律です。東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bは基本料金があり、単価が3段階に分かれています。
構造が違うので、どちらが安いかは使用量によって変わりそうに見えます。実際に両社の公表単価で計算したところ、東京電力エリアでは基本料金と電力量料金だけを見るかぎり、使用量にかかわらずプライムでんきのほうが安くなりました。
ただし電気の請求書に乗るのは基本料金と電力量料金だけではありません。この記事では計算の中身と、計算に入れられなかった項目を分けて書きます。
- 基本料金+電力量料金だけで比べると、東京電力エリアでは使用量100kWhでも600kWhでもプライムでんきが安い
- 30Aで月200kWhなら月1,423円・年17,079円の差(当サイト算出)
- 差が付く理由は単価ではなく基本料金。第1段階の単価は東京電力29.80円に対しプライム30.00円で、プライムのほうがわずかに高い
- ただしプライムでんきの請求には容量拠出金反映額が乗る。従量電灯Bにはこの項目が別建てで乗らないため、この記事の差額はそのぶん縮む
- JFプランに解約違約金はない。ただし同じ会社のハーモニーでんきは24ヶ月の最低利用期間があり、残月数×500円の違約金がある
料金の構造が違う
両社の公表単価です。いずれも税込です。
| 基本料金 | 電力量料金 | |
|---|---|---|
| 東京電力 従量電灯B(30A) | 935円25銭 | 〜120kWh 29円80銭 / 120〜300kWh 36円40銭 / 300kWh超 40円49銭 |
| プライムでんき JFプラン(東京電力エリア) | 0円 | 一律 30円00銭 |
第1段階だけを見ると、プライムでんきのほうが1kWhあたり20銭高くなっています。この差で基本料金935円25銭を取り戻すには相当な使用量が必要ですが、第1段階は120kWhまでしかありません。120kWhを超えると東京電力は36円40銭に上がるため、そこから差は開く一方になります。
使用量別の月額
基本料金と電力量料金だけを合計した額です。燃料費調整額・再エネ賦課金・容量拠出金反映額は含んでいません(後述)。
| 月の使用量 | 従量電灯B 20A | 従量電灯B 30A | 従量電灯B 40A | プライムでんき |
|---|---|---|---|---|
| 100kWh | 3,604円 | 3,915円 | 4,227円 | 3,000円 |
| 150kWh | 5,292円 | 5,603円 | 5,915円 | 4,500円 |
| 200kWh | 7,112円 | 7,423円 | 7,735円 | 6,000円 |
| 250kWh | 8,932円 | 9,243円 | 9,555円 | 7,500円 |
| 300kWh | 10,752円 | 11,063円 | 11,375円 | 9,000円 |
| 400kWh | 14,800円 | 15,112円 | 15,424円 | 12,000円 |
| 500kWh | 18,850円 | 19,161円 | 19,473円 | 15,000円 |
| 600kWh | 22,898円 | 23,210円 | 23,522円 | 18,000円 |
これらは両社の公表単価から当サイトが算出した値で、公式サイトに同じ計算は掲載されていません。
契約アンペアが大きいほど基本料金が上がるので、差も大きくなります。40Aで月400kWhなら月3,424円、年41,088円の差になります。
この差額がそのまま残るとは限らない
上の計算に入れていない項目があります。どちらも実際の請求書には乗ります。
容量拠出金反映額。 プライムでんきは、請求に含まれるものとして再生可能エネルギー促進賦課金・燃料費等調整額と並べて「容量拠出金反映額」を挙げています。従量電灯Bの料金表にこの項目はありません。つまりプライムでんき側にだけ乗る費用であり、上の差額はそのぶん縮みます。金額は公表を確認できませんでした。
燃料費調整額。 どちらにも乗ります。ただし従量電灯Bは国の認可を受けた規制料金で、燃料費調整額に上限が設けられています。新電力の自由料金プランには上限がないものが多く、燃料価格が上がった局面では規制料金より高くなることがあります。プライムでんきの燃料費等調整額に上限があるかは確認できませんでした。
再生可能エネルギー発電促進賦課金。 国が単価を決めるもので、どの会社を選んでも同額です。比較には影響しません。
この比較の前提
東京電力エリアの数値です。プライムでんきの単価はエリアごとに違い、北海道31円37銭・東北32円75銭・中部30円63銭・北陸28円65銭・関西25円78銭・中国29円05銭・四国28円82銭・九州29円15銭となっています。エリアが違えば結論も変わります。
またオール電化プランは基本料金0円の対象外と記載されています。
数値は2026年8月4日に各社の公式サイトで確認したものです。電気料金は改定されます。申し込み前に必ず公式サイトで最新の単価を確認してください。
解約金は「会社」ではなく「プラン」で決まる
Japan電力のよくある質問には、解約違約金の有無がプラン別に書かれています。
- JFプラン(プライムでんき): 解約違約金がないプランとして明記
- くらしプランS・しごとプランS・どうりょくプランS・つながるプラン: 2022年5月16日以降の申込は、供給開始日より1年未満の解約で1地点につき3,000円
- ハーモニーでんき: 24ヶ月の最低利用期間があり、違約金は残月数×500円(不課税)
同じ会社でもプランによって条件が正反対です。ハーモニーでんきを6ヶ月で解約すると、残り18ヶ月分で9,000円の計算になります。会社名で判断せず、申し込むプラン名で条件を確認してください。
この記事で確認できていないこと
断定を避けるため、記事内で触れていない項目です。
- 容量拠出金反映額の単価と算定方法(請求に含まれるとの記載のみで、金額の記載がありません)
- プライムでんきの燃料費等調整額に上限があるか
- 従量電灯Bの「最低月額料金328円08銭」が適用される条件の詳細
- プライムでんきの支払方法による手数料の有無
- 契約アンペアの変更可否と手数料
まとめ
- 基本料金と電力量料金だけなら、東京電力エリアでは使用量によらずプライムでんきが安い
- 差が付いているのは単価ではなく基本料金。第1段階の単価はプライムのほうが20銭高い
- ただし容量拠出金反映額がプライム側にだけ乗るため、実際の差はここで計算した額より小さくなる
- JFプランに解約違約金はないが、同社のハーモニーでんきは24ヶ月縛りで残月数×500円